エピソードΣ
ここは《現今世界》とは別の とある世界。
その世界で行われている《アマヒカリゲーム》とは
《バグ》と呼ばれる異形の生物と戦うゲームだった。
そして この戦いに身を投じるのは
ゲームが行われている仮想空間にアクセスする能力を持った
《星を見る子ら》。
若月チカもまた そのひとり。
そんな《伍稜館學園》での 楽しい毎日を送るチカだったが
一方で先が見えない未来への不安を胸に 日々過ごしていた。
エピソードΣ最終話直前!おさらいコンテンツ
押さえておきたい4つのポイント
《アマヒカリゲーム》がもたらす“未来”
伍稜館學園で日々開催されている《アマヒカリゲーム》。
《星を見る子ら(スターゲイザー)》という、選ばれた子のみがアクセスすることを許される《同位現実(AR)空間》で、そのゲームは行われていた。
ゲームの目的は《同位現実(AR)空間》に巣食う《バグ》を倒し空間を安定させ、将来的に有効活用ができるようにすること。ゲーム側からは毎回一定の勝利条件が設定され、それを満たすと勝利となる。それが《アマヒカリゲーム》であった。
ある時、チカ・天音・遥の3人は《同位現実(AR)空間》の奥に存在する《バグの楽園》に入り込んでしまう。
その空間には、これまで自分たちが戦ってきた《バグ》が何体も存在していたが、《バグ》が自分たちを襲ってくることはなく、また空間はとても安定していた。
《バグ》は倒すべきものとしてこれまで《アマヒカリゲーム》を行ってきたが、目の前の広がる奇妙な光景に、《バグ》とはいったい何なのか、《AR空間》とは何か。
この世界にある、さまざまなナゾに疑問を募らせていた矢先《同位現実(AR)空間》の外である、現実世界にバグが現れるようになる。
それは世界の異変が拡大し始めた合図であった。


2日が4年、時間の進むスピードが”異なる世界”
あおいとの喧嘩のあと、自室で眠っていたチカが一向に目を覚まさない。
どうやらフィフス粒子で、できた身体と心の結びつきは不安定らしく、あおいとの喧嘩で感情が激しく揺れたことで、チカの意識は別の世界(チャンネル)に飛んでしまった可能性があるとのことだった。
2日ほど経って、チカの意識を無事サルベージすることに成功したが、目を覚ましたチカは4年間別の世界(チャンネル)で暮らしていたと言う。2日が4年に、チカの発言に困惑しているさなか、大きな歪みとオブリの大量発生が観測される。
原因の調査を進めていると《シグマバース》という小宇宙に行きあたった。その小宇宙は通常の世界(チャンネル)とは様子が異なり、おそらくチカが飛ばされた世界(チャンネル)とのことだった。
さっそく現地へ調査に向かったティエラは、そこで自分によく似た《アマヒカリ》と名乗る者に出会う。
《アマヒカリ》は《シグマバース》を作った張本人らしく、《シグマバース》を調べさせてほしい旨を伝えると、《アマヒカリ》はそれを拒絶するのであった。
調査を中止して、エテルノに戻ったティエラは《シグマバース》のことをメンバーたちに伝える。
その結果、「《シグマバース》を壊せば、すべては解決する」という結論に行き着くが、4年間暮らしてきた、愛着ある世界(チャンネル)を守りたいチカは、そんな仲間たちに反発する。
《シグマバース》を壊さずに済む方法を探しに、チカは4年間過ごした世界(チャンネル)に再び戻るのであった。
崩壊か、停止か、すべての可能性を秘めた“鍵”
チカが再び《シグマバース》に戻ってきた時、そこは2年の歳月が進んでいた。
その間も《バグ》は現実世界に発生し続けており、《シグマバース》では着実に異変が拡大していた。倒しても、倒しても、発生し続ける《バグ》。異変が拡大し続ける世界に、皆の心が疲弊していくなか、チカは《シグマ・ドット・テキスト》の存在を知る。
それは《シグマバース》の”すべて”が記されており、この世界(チャンネル)に何が起こっているのか、すべてを解き明かす可能性を秘めた鍵だという。故に、“世界を書き換える力”も持つに違いないと信じるチカは《シグマ・ドット・テキスト》を求め、世界(チャンネル)の立て直しのため様々な研究を行っているとされる《CoB》へ向かった。
《CoB》で《シグマ・ドット・テキスト》へのアプローチ方法を知るチカ。アプローチのためには、内部に潜航(ダイブ)する必要があるらしい。願いを叶えるため潜航(ダイブ)したチカは、その内部でティエラ先生によく似た《TERRA-ZERO》と名乗る《シグマバース》の管理人に出会う。
《シグマバース》の存続を願うチカであったが、《TERRA-ZERO》からは《シグマバース》の《停止コード》を託されてしまうのであった。


与えられた“力”《武縫装束》、生み出した“力”《武刃装束》
《アマヒカリゲーム》にて《バグ》を倒していくなか手に入る《ドロップメモリ》。
それはゲームにおいて有効になる様々な貴重なアイテムが入っているが、なかでも貴重とされてきたアイテム《武縫装束》。着用者に強大な力を与えるため《同位現実(AR)空間》で戦う上でとても重宝されてきた。
実際、《同位現実(AR)空間》内での《バグ》との戦闘では、この力が幾度も窮地を救ってくれていた。
《同位現実(AR)空間》だけでなく、現実空間にも《バグ》が発生するようになり《武縫装束》の力を発揮できずにいた頃、《生徒會》の栞が《プロジェクト・ジンテーゼ》という、現実空間に現れた《バグ》を倒すため《武縫装束》に近い力を現実空間でも扱えるようにするための計画を発案する。
計画は成功、《ジンテーゼ》装束もとい《武刃装束》が生み出されたのであった。
それはまさしく神と人二つの力が合わさり、多くの人の想いによって紡がれた、世界の異変に抗う人々の意思と希望が込められた力であった。

